POP File

余りにもスパムメールが多く届くので、対策を施すことにしました。
POP File というソフトを使用します。
POP File は『メール分類』ソフトです。
メールの中の単語を解析し、メールを分類してくれます。


一般のメール振り分けソフトと違って、POP Fileは分類のルールを自分で設定する必要はありません。ソフトを使い始めた時は、メールに対してなんの分類もしないんです。
そこで、「このメールはこの分類だよー」とPOP Fileに教えてあげると、「あーこういう単語が含まれるメールはこの分類なんだなー」と学習し、だんだんと正しい分類を行うようになっていきます。これってすごいことだと思います。しかも、使用してみた感じ、その分類の学習スピードが早い!


この学習型の分類エンジンがPOP Fileの目玉な訳ですが、僕は他にも気に入ってることがあります。
まず、POP Fileはコンピュータ上でPOPサーバーとして動作します。これは、POP Fileがメーラーとネット上のPOPサーバー(メールを受信してメーラーがチェックするまで預かってくれるポストのようなサーバーです)の間に入るためです。
間に割って入るので、メーラーから見るとネット上のPOPサーバーからメールを取ってくるのと何ら違いはありません。つまり、どんなメーラーでもPOP Fileが使えるのです。しかも、メーラーがメールチェックを行って初めて分類が行われるので、それ以外のときはPCにあまり負荷をかけません。


POP Fileはperlで書かれていて、大方のOSで動作します。MacだろうとLinuxだろうとOK。
Windowsユーザーの僕にとっては直接利益になることではないですが、クロスプラットフォームと聞くと「おー!」と感心したくなります。


そして、最後に。POP Fileがあくまで「メール分類ソフト」に留まっている――分類しかしない! という点が僕はすごぉく気に入っているのです。
分類したメールをその後どうするかは、メーラー側の仕事です。
メーラーにスパムフォルダを作ってそこに移動するもよし、削除してしまうもよし。
そういうのをメーラーにゆだねてくれるというのが、嬉しい。
これが、どうして良いのかはちょっと説明し難い、というか僕の個人的な好みなのですが、
なんか「美しい設計」感じさせるのです。