WOW-Engine を導入するには?

WOW-Engine は 3D 物理演算ライブラリです。PaperVision3D と組み合わせて 3D オブジェクトに本物っぽい動きをさせることができます。(Papervision3D 逆引きシリーズ)

1, ダウンロード

こちらのページから WOW-Engine をダウンロード。
http://seraf.mediabox.fr/wow-engine/

ついでに WOW-Engine を動かすのに必要な AS3 Data Structures For Game Developers (AS3DS) もダウンロードします。
http://lab.polygonal.de/ds/

2, 解凍して配置

両方とも解凍してそれぞれ「wow-engine」「as3ds」フォルダ下に格納します。WOW-Engine のほうは解凍すると「wow-engine」のすぐ下に「fla」フォルダがあるので、これを「src」の下に置くようにしました。ついでに lib ディレクトリも追加しておきます。(単に管理上の都合ですー 結果ディレクトリ構成はこんな感じに。

  • wow-engine
    • src
      • fl
        • ...
    • lib
  • as3ds
    • lib(bin から改名)
    • doc
    • src
      • de
        • ...

AS3DS のほうは親切にも asdoc と SWC ファイルが最初から出来上がっています。自分は好みでフォルダの名前を bin から lib に名前を変えましたが、そのままでも全然かまいません。

3, SWC ファイルの生成

以下のコマンドを実行して WOW-Engine の SWC ファイルを作ります。

compc --include-sources ./src --source-path ./src --output lib/wow-engine.swc --external-library-path+=AS3DSのSWCのパス

「external-library-path」オプションで as3ds.swc の場所を指定します。

4, ASDoc の生成

ドキュメントも生成しましょう。

asdoc --doc-sources ./src --source-path ./src --output doc --external-library-path+=../as3ds/lib/as3ds.swc

うちの環境ではエラーが出ますが、ドキュメント自体は生成されているようです。

5, 使用するときは

WOW-Engine を使用するソースをコンパイルするときに mxmlc のオプションで

--library-path+=WOW-EngineのSWCファイルのパス,AS3DSのSWCのパス

とするか、あるいは設定ファイル xxx-config.xml に以下のように書けば WOW-Engine のクラスが使用できます。

<flex-config>
  <compiler>
    <library-path append="true">
      <path-element>WOW-EngineのSWCファイルのパス</path-element>
      <path-element>AS3DSのSWCのパス</path-element>
    </library-path>
    ...
  </compiler>
  ...
</flex-config>